ヒッチハイクで東京→大阪の旅をしてきました!
8月も終わりに近づき、秋の声が聞こえてくるころ。
大学生の長い夏休みも半分にさしかかってきました。
そんなころに私の頭にポーンと浮かんできた感情
旅行に行きてぇ
旅行。それは大学生の長期休みに必ずついてまわるものですよね。
そんな旅行をただするだけじゃつまらない。
そうだ、ヒッチハイクしよう
ヒッチハイクとは?
通りがかりの自動車・トラックなどを呼びとめてただで乗せてもらうという方法で行う旅行。
とのこと。
語源は「hitch」が「ひっかける」などの意味を持つ単語で、車やトラックをひっかけるように呼びとめつつ、「hike」=徒歩旅行をすることから来ているらしいです。
これ、ヒッチハイクを終えてこの記事書くときはじめて知りました。
実は、私1月ほど前にヒッチハイクで都内デートしてきたんです。
このときは都内デートということもあり、遠くても10kmぐらい。
頑張れば走れそうな距離。
乗せてもらっても20分ぐらいで下車と、少し物足りなさを感じていました。
ヒッチハイク旅概要
ルール
・4泊5日
・2チームでヒッチハイクレース
・電車、バス、タクシー等の公共交通機関は禁止
・泳ぐのはアリ
大学生といえば暇。暇といえば大学生。
とにかく暇だった私たちは4泊5日の冒険に出ることに決めました。
そして今回は学部の友達を誘い4人でやることに。
4人だと乗せてくれるのは、黒塗りの怪しいワンボックスカーに絞られるという理由で2vs2のヒッチハイクレースという形式になりました。
チーム決め
早大生の第二のマイルーム。大隈講堂に集合です。
ここでチーム決めをしました。
今回のヒッチハイク旅、レースも兼ねていて2日目の夜に中間ゴールの名古屋に先についたほうが勝ちというルールがありました。
そしてその2日目の夜にチーム変えをしてまたそこから大阪を目指すというもの。
つまり、このチーム決めで一晩を共に過ごし、2日間のヒッチハイク旅を共にする人が決まるのです。
チーム決めあみだくじの結果
おーののペアは「J」に決定
Jってだれ?
彼の下の名前は「城太郎」
カッコいいですよね。変換で一発じゃ出てこない名前って憧れません?
左の彼がJこと城太郎くんです。
なんか「城」っぽい顔してません?
Jの説明としては、人の話を聞いてないことが多く、流れているBGMになんでものっちゃうという特性をもっています。
この特性、2人でやっていけるかな?
車が止まるか?といことより心配でした。
なにはともあれ、4泊5日のヒッチハイク旅スタートです!
いざ、スタート
まずはこの旅を通して「おーのーと」を全国区にするという裏テーマにため、こんなものを用意しました
Twitterのマークうまくない?
コレ手書きなんすよ。この時点でこの旅、かなり満足。
いま帰ってもよく寝れそう。
満足感に浸りながら、まずは「新宿」を目指すことに!
新宿付近にある高速の出入り口から高速に乗るためです。
「へ行きたいです!」のへの部分だけJが書きました。
バランスの悪さすごい。
新宿方面の道路に立ち、停めてくれる車を待ちました。
試行錯誤を重ねること1時間
車が停まらねぇ。
東京都内って結構難しい。
車のスピードも速いし、道幅がそんなにないので乗せてOKだとしても停めづらい。
いい場所を探し、都内を歩くことさらに1時間
これ、歩いて行ったほうが早いんじゃね???
いきなり今回のテーマを冒涜する事態に。
とはいえ「ハイク」は徒歩旅行を意味するもの。
まぁいいんじゃない?タクシーじゃないし。
この日の気温は33℃ぐらい。
さすがに暑かったです。
今考えればこのナイスバディな外国人を見ていなかったらこの旅のやる気はいきなり消滅していたかもしれない。
また歩き、歩いて都庁到着です!!
めっちゃ光ってる。
話によるとこの光、ちょうど舛添さんが天に召された時のものらしいです。
サヨナラマスゾエ....。
新宿の高速の入口で車が停まるのを待つことに!
そこに!!!
「のってくか~?」
一台の車が停まってくれました!!
都内の音楽会社の社長さんをやっている方に乗せていただきました!
経営者の方に乗せてもらうのは初めて。
経営者になるためのことや、お仕事の話などいろんなことを聞かせてもらいました!
そしてこちらが、乗せていただいた方の会社のバンド「Chu's day」さんです!
なんとCDまでいただきました!
皆さんも聞いてみてください!!
<MV> Chu's day. 「Hip Hip Hooray」‐Music Video
再生回数などかなりあるみたいで結構業界では有名らしいです。
ブレイクすること間違いなし!
「このバンド、ブレイクする前から私知ってたのよね~」と自慢したい方、要チェックですよ!
新宿→八幡山までのせていただきました!ありがとうございました!!
八幡山~
経営者の方に教えてもらった「東名高速」を目指すためにヒッチハイクの聖地ともよばれる「用賀」を目指すことに!
いい場所を見つけるため、しばらく歩き、よさそうな場所を見つけスケッチブックを掲げました。
二人が距離をとった位置に立ち、前にいるほうを「神奈川」後にいるほうを「用賀」にすることで「神奈川は無理だけど用賀ぐらいだったら...」という心理にさせる作戦を駆使しました。
Jが前のほうに陣取り、近くの工事をしているお兄さんたちの車を挟んで私が陣取りました。
その作戦をして5分ほど、なんと二人の間に停まっていた工事現場のお兄さんたちに乗せていただくことに!
車に乗せてもらい、理由を聞くと
「あんな風に囲まれたら乗せざるを得ないでしょ」
とのこと。
そりゃそうだ。
かなり盛り上がり、楽しい車内でした!
ありがとうございました!!
用賀到着
実はここ用賀、ヒッチハイクの聖地と呼ばれているんです!
早速、ヒッチハイクをしている人を見つけました。
宮城から大阪に向かっている人らしくて、やっと中間地点ということで東京から始めてまだ東京にいる自分たちも頑張らなければと刺激を受けました。
お互いに頑張ろうと、互いに励ましあいながら立っていました。
早々に1台の車が停まりましたが、先にいた彼に譲りました。
そのあと割とすぐに乗せてくれる車が見つかり、さすがはヒッチハイクの聖地。
解体屋さんをやっている方に乗せてもらいました!
解体するのもただ壊すだけではなく、きれいに壊していくことがあるらしく意外と大変な仕事らしいです。名刺をいただたり水を奢っていただいたり、めちゃめちゃ優しい人でした!
用賀から港北PAまで送っていただきました。ありがとうございました!!
港北PAの奇跡
やっと高速に乗れた!と喜んでいるのもつかの間。
あそこにヒッチハイクしてる人いない?話しかけに行ってみるか!
と近づいたところ...
まさかの合流
もう一つのチームと奇跡の合流。
全く違うルートで来た上に、数あるPAの中で全く同じところに降りつくとは!
まさに奇跡を見ました。もうこの旅、満足。帰らん?と口々にしていました。
とにかく帰りたい様子。口ではそう言っていてもなんだかんだ楽しんでいました。
まだまだ先を目指します!
そんなに大きくない港北PAにかなり近くの距離で「海老名方面」を掲げている2つのグループ。
あきらかに不自然な状態ながらもお互い停めてもらい、乗せてもらいました!
なんと今回、私たちが乗せていただいたのは15トントラック!!
あの一番おおきなトラックです!
わかりますかね、この運転席の高さ!伝わらないと思うんですけど、この運転席地上3mのところにあるんです!
夕日も格別きれいに見えました。
またこのトラック最新のモノらしくて、機能がすごい。
アクセルを踏まなくても一定の速度を保ったり、前の車との車間距離を自動で保ったり、ハンドルのぶらつきを修正してくれたり、座席の下にエアーがついていて上下振動による衝撃が全くなくなったり、すべての最新技術を搭載した究極のトラックに乗せていただきました!
普段生活していたらこんな15トントラックなんて乗れないもの。
普段体験できないことができたり、普段会えない人と関われるのがヒッチハイクの醍醐味!
港北PA→刈谷PAのなんと3時間300kmの距離を乗せていただきました!
奈良県出身の気さくなおっちゃんで、3時間絶えずしゃべり続けあっという間でした!
ありがとうございました!!
刈谷PA
銭湯、レストラン、観覧車などレジャー施設も複合しているためかなり豊富な設備。
私たちは贅沢に銭湯へ行って一日の汗を流すことに。
「かきつばた」さんです。
炭酸風呂や露天風呂。PAとは思えない充実度でした。
珍しく長風呂をし、汗も流したし愛知名物の晩御飯でも食べるか!となりました。
実はこの日「東京出るまでメシ食わない」ということを決めていたので一食もたべていない状態。
そんなお腹と背中がくっつく数秒前に、レストランに入ったとき事件が。
レストラン営業時間
7:00~22:00(ラストオーダー21:30)
今何時?
21:45
ふぇ...。
お腹と背中、くっつきました。
結局、外で売店の飯を食べるハメに。
おとうちゃん。あったかい飯が食いてぇよ。
どこの名産か知らないじゃこを食べ、寝ることにしました。
とりあえず腹も満たされ、就寝。
寝袋でバックを埋めるのが嫌で考えに考えた結果、こうなりました
スケスケじゃんか。
じつはこれ
エーワン 洋服カバー A-one's view オール不織布タイプセンターファスナーカバー スーツ・ジャケット用 (3枚入り) KS154
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スーツカバーなんです。
100均で買ったスーツカバーを寝袋に変え、就寝しました。
通気性がありすぎて、ないのと変わりませんでした。
そんなこんなで長い1日が終わりました。
2日目
たぶん大学生の夏休みで最早の7時に起床しました。
7時ってこんなに明るいんだ。
起床して、念願の愛知名物「名古屋きしめん」をいただきました!
豪華すぎる朝飯でした。
きしめんのモチモチとした食間に関西風のだし。
この名古屋きしめん、ごはん何杯でもいけそう。
だらだらしながら9時ごろから「名古屋方面」をかかげヒッチハイク再開!
すると7台目ぐらいですぐに車を停めてくれる人たちが!
開始3分ほどでつかまりました!!
右の娘さんの結婚式用のドレスを選びに行くらしいです!
数日前プロポーズされたらしく、なんとも幸せな車に乗せていただきました!
このあたりまで来ると乗せてくれる人はだいたい方言でしゃべるので、関東圏育ちの私たちは新鮮さに涙を流していました。
ありがとうございました!!
そして、10分ほど歩いてついに!
名古屋駅到着!
開始24時間かからないうちに東京→名古屋着きました!
名古屋観光
2日目の夜集合が朝ついちゃったので、もう一つのグループを待つために名古屋観光をします。
駅にある案内所でおススメのスポットを聞くことにしました。
おーの「名古屋でおススメのスポットありますか?」
おばさん「すぐそこにナナちゃん人形がありますよ...あとやっぱり名古屋城ですね少し遠いですけど....あとはナナちゃん人形ですかね。ん~そうですねナナちゃん人形行ってみてください...!」
ナナちゃん人形推しすぎじゃね?
名古屋がほとんど初めてだった私らはナナちゃん人形を全く知りませんでした。
まぁ東京でいうハチ公みたいな感じ?
なんかちっちゃい銅像みたいなのが置いてあるんでしょ?
と紹介された場所まで歩いていくと...
でけぇ。
想像してたナナちゃんと違う。
はたしてこいつの敬称が「ちゃん」で正しいのか。
これが文化の違いかと実感しました。
それにしてもあのおばさんなんでこれゴリ推ししてたの。
姓名判断
気を取り直し、名古屋城に向かうことにしました!
その途中、無料で姓名判断をしていただけるということで、お願いしました。
1文字目と最後の画数を足すとうまれつきの運勢、全部の画数を足すと性格がわかるなど様々な観点から運勢を占えるそう。
5つぐらいの観点からみた結果をまとめるとこちら。
・明るく活発
・人の上に立てる才能がある
・交通事故の恐れあり×2
・追い込まれて自殺の危険性あり(霊に反抗する力があれば無事)
後半二つ最悪じゃん。
ヒッチハイクの長旅というのに、交通事故の恐れありが2つも。
おばちゃんもかなり気まずい顔してました。
それに自殺の可能性ありはまだわかるけど「霊に反抗する力」のところ、投げやり過ぎん?
その力、使い方教えて。
終始気まずい空気が流れ、お互いがポジティブなことを言いあう謎の時間を終えたところで、名古屋城へ向かいました。
名古屋城到着!
睡眠不足と歩きすぎにより、天守閣を全く楽しめず。
階段で上るのがただきつかった。
それでも展示品に歴史を感じ、徳川家ゆかりの城に思いを馳せながら、展望台から見える奥ゆかしい名古屋の街並みを楽しみに階段を上り.....
上からの景色はきれいでほっぺた落ちそうでした!!!
感想むちゃむちゃ。きれいだったってことが伝わればいいや。
合流
名古屋城から駅までもどったころちょうどもう一つのチームが名古屋駅に到着!
すがすがしい顔してます。
せっかく名古屋に来たんだから!と14時くらいの遅めの昼ご飯はタレカツ「矢場とん」さんでいただきました。
けっこうボリューミー。関西独特の味噌の味に感動でした!
チーム変え
そして中間地点、名古屋で合流したということでチームを変えます!
今回もあみだくじ。
厳正なるあみだくじの結果、私のペアとなった人は...
Jです。
チーム変えの意味ねぇ。
ということでメンバーの動きが微動だにしないチーム変えをしたところでいざ大阪に向けて出発です!!
ヒッチハイク再開!
黄金といういかにも豪華そうな高速の入り口を目指し歩きました!
黄金に立っていると、黄金のように光ったおじさんがアドバイスくれました。
「ここ逆方面だよ」
痛恨のミス。また、入口自体もあまり通る人がいないそうで変えたほうがいいといわれました。
鳥森入口というところに立っていると、若いカップルたちの車が!
軽自動車に暑苦しい私たちを乗せてくれました!!
三重県八日市にお住みということで、三重についてさまざまなことを教えてくれました!
内容の8割は「三重には何もない」ということでした。
ナガシマスパーランドが唯一の遊び場所らしいです。
鳥森入口→御在所PAまで送っていただきました!
ありがとうございました!!
御在所PA
御在所PAは銭湯などがなかったので、トイレの洗面台で髪を流しました。
この野宿の感じもヒッチハイクの醍醐味。
どれだけ家が恵まれているか実感しました!
お金がないため、カップラーメンで済まし、狭いフードコートのソファで就寝。
二日連続、PAで夜を明かしました。
3日目
これまた8時というなかなか早起き。
今日中に大阪に着くという目標のもと、ヒッチハイク再開しました!
この日は雨。結構土砂振りのなか大阪方面をかかげていました。
雨の中1時間。この時は結構つらかったです。
二日連続の睡眠不足と雨。とまらない車。
絶望により雨か涙かわからなくなりそうでした。
粘ること1時間。
トラックのおっちゃんが手招きしてくれました!!!
かなり苦しかったので、本当に感謝です。
大阪の堺に住んでいるおっちゃんらしく、大阪の新世界まで送って行ってもらえることに!
なんと200kmの距離を一気に進めることになりました。
大阪育ちということでユーモアがあって、一瞬で大阪に着いちゃいました!
ありがとうございました!!
念願の大阪
おっちゃんのトラックで大阪に入り、自家用の軽自動車に乗り継ぎ新世界までおくってもらいました!
テレビで見たことあるけど行ったことないランキング上位に入る、「通天閣」行ってまいりました!
そして昼飯は串カツ「横綱」さん
横綱サイズということで5人前の串カツ巻きをいただきました。
写真では伝わりづらいこのサイズ感。
かなり大きかったですよ。
新世界で腹を満たした後は、いよいよ終点の地、大阪駅に向かいます!
大阪駅までは5kmほど。気合と若さで歩きます!
Jと今までの旅のことや、くだらないことを話しながら歩くこと1時間。
ついに!!!
大阪駅到着!!!!!!!!
スタートから52時間、乗せていただいた車7台、およそ500kmの長旅、ついにゴールしました!!
到着の瞬間、いろんなことを思い出しました。
乗せてくれた人のことや、おいしかったご飯、ぜんぜんつかまらない車、道端で声をかけてくれ人たち。
過酷といえば過酷だったけど、普段絶対に経験できないことを経験しました。
ヒッチハイクで出会ったいろんな人のいろんな優しい部分に触れたとき、自分の見ている世界がいかに小さいか、自分がいかに小さい人間かを思い知らされました。
素性も知らない男2人を乗せる。これは勇気がいることです。
でもその勇気なんです。そのちょっとの勇気を出すことで優しくなれる。
駅前で声をはりあげている募金の人に対してだってそうです。
「なんか恥ずかしい」とか「近寄りづらい」とか思う人もいるでしょう。
でもちょっとの勇気を出してみれば、意外と簡単なもの。
ただその勇気がないだけ。気持ちは動いてても体が動かないだけです。
大学生は無茶をする時期。
なりふり構わず一歩大きく出してみれば、違う世界見えてきますよ!!
この旅に後悔は何もなく、またヒッチハイクで旅をしたいと思っています。
また新しい冒険をして、また新しい世界をみれたらいいな!
このヒッチハイク旅をして本当によかった!
今回、私のむちゃくちゃなプランに付き合ってくれた3人には感謝です!ありがとう!
まとめ
自分にもっと自信を持ちたい方、冒険をしたい方、俺と一晩過ごしたい方など、言ってくれればいつでも付き合いますよ!
今度はヒッチハイクで九州でもいきたいな!!
乗せてくれた人はもちろん、声をかけたりしてくれた人などたくさんの人の優しさにふれました!ありがとうございました!!!!
P.S.
この後大阪観光をして、夜行バスでノコノコと東京に帰りました。
次回は帰りもヒッチハイクだな!!